【重要なお知らせ】提携マウスピース矯正(DPEARL/Zenyum等)取り扱い中止と、矯正治療をご検討の皆様へ
2026/10/23
いつも当院のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
このたび北上インプラントデンタルオフィスでは、これまで行ってきた一部の提携マウスピース矯正(DPEARL・Zenyum等)の取り扱いを中止(終了)することといたしました(2026年11月)。
今回は、なぜ当院がこのような決断に至ったのか、そして現在マウスピース矯正や歯列矯正をご検討中の方々へ「お伝えしておきたい大切な事実」をブログとしてまとめました。 少し長くなりますが、後悔のない治療選択をしていただくための重要な内容となっておりますので、受診をご検討中の方はぜひご一読いただけますと幸いです。
なぜ、提携マウスピース矯正の取り扱いをやめるのか
近年、「早い・痛くない・目立たない」「手軽に始められる」といったフレーズでマウスピース矯正が広く認知されるようになり、当院にも「マウスピースで歯並びを整えたい」というご相談を数多くいただいておりました。 しかし、実際にご相談へお越しになる患者様のお口の状態を拝見すると、「そもそも矯正治療以前に、まず優先して受けるべき治療(むし歯や歯周病、補綴物の不具合、顎関節のケアなど)がある」というケースが非常に多く見受けられます。
こうした前提となるお口の問題は、保険医療機関である一般的な歯科医院にて、保険診療の枠組みの中で診察・治療を受けられることが患者様にとって最も大きなメリットとなります。保険医療機関であれば、総合的なお口の健康状態をチェックした上で、必要に応じた適切な処置を無理なく進めることができるからです。
当院のような自由診療に特化した環境でいきなり矯正アプローチを模索するよりも、まずは身近な保険医療機関で土台となるお口の環境を整えていただくことこそが、患者様にとって一番の安心と遠回りのない選択になります。 そのため、当院では患者様が本来望まれている根本的なお口の健康とご期待に最も沿う形を考え、この度提携マウスピース矯正の取り扱いを終了する判断をいたしました。
特に注意が必要な「5つのケース」
むし歯や歯周病の治療中
または痛み・腫れがある
明らかにむし歯があったり、歯ぐきの痛み・腫れなどの症状がある状態では、マウスピース矯正はもちろん、どのような矯正治療も進めることはできません。 まずは腰を据えてむし歯や歯周病の治療を完全に終えていただき、土台となるお口の環境を整えた上で、再度矯正治療をご検討ください。
被せものをしたら噛み合わせがおかしくなった
ブリッジ・クラウン・インプラントなど
補綴(被せもの)治療後に「しっかり噛めない」「ガタガタする」と感じて矯正を希望される場合、マウスピース矯正を含めた矯正治療全般が「第一選択」とはならない可能性が極めて高いです。
まずは、その被せもの治療を行った主治医の先生にご相談ください。補綴物の調整や再治療を行うことが優先であり、その上で「矯正が必要」となってから検討しても遅くはありません。
過去に出っ歯が治らなかった
強く出っ歯に悩んでいる
過去にマウスピース矯正を行ったが出っ歯が治らなかった方や、重度の出っ歯でお悩みの方の多くが「今度こそマウスピースで治したい」とお考えです。 骨格的な診断(レントゲン撮影等)を行わなければ確定的なことは言えませんが、こうしたケースではマウスピース矯正の適応外(骨格性の問題や著しい移動が必要なケース)であることが多々あります。過去に他院で矯正診断を受けたことがある場合、当院で改めて検査を行っても結果が大きく変わる可能性は低く、ご期待に沿えない場合があります。
顎が痛い・口が開けづらい・音が鳴る
顎関節の症状
「矯正治療を受ければ顎の不快な症状も治るはず」と期待される方がいらっしゃいますが、実は顎関節症の治療として矯正治療が用いられることは多くありません。 むしろ、無理に矯正治療を進めることで、かえって顎関節の問題が深刻化することもあります。顎関節の診断と治療には時間をかけた慎重なアプローチが必要であり、場合によっては専門の基幹病院等へのご紹介が必要となるケースです。
とにかく早く治療を終わらせたい
抜歯すると治療が早く終わるんですよね?
「早い・痛くない」と謳われるマウスピース矯正ですが、決して「万能な魔法の装置」ではありません。 特に「歯を間引いて(抜歯して)、歯並びを大きく動かす」という治療計画において、マウスピース矯正が第一選択となることは稀です。また、「歯を抜けば治療が早く終わる」とも限りません。抜歯を伴うような大きな移動が必要な場合は、ワイヤー矯正を含めた慎重な検討が必要です。
最後に
後悔のない選択をしていただくために
当院の門をくぐってくださった患者様お一人おひとりのご期待に応えたいからこそ、当院では「できないこと」や「リスク」についても誤魔化さず、正直にお伝えしたいと考えております。
「自分にとって本当に必要な治療は何なのか」
「自分のお口の状態に合った最善の方法はどれなのか」
まずは近隣の保険医療機関を受診し、お口全体の健康状態を確認してもらうことも含めて、冷静にご自身の体と向き合っていただければ幸いです。 当院ではできるだけ多くの情報に基づく診断・診療体制を整えてまいります。ご理解のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。


