医療法人翔陽会

今年こそ【出っ歯】を治し、きれいな笑顔を手に入れたい!

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今年こそ【出っ歯】を治し、きれいな笑顔を手に入れたい!

今年こそ【出っ歯】を治し、きれいな笑顔を手に入れたい!

2026/06/03

マウスピース矯正導入から24年間、多くの患者さまと向き合ってきた中で、近年ほど「患者さまの理想(認知)」と「医療の現実」のギャップに危機感を覚えることはありません。
SNSの普及やマウスピース矯正(アライナー矯正)の台頭により、「歯並びは手軽に、安く、短期間で治せるもの」というイメージが定着しつつあります。
当院でも、マウスピース矯正の広告を目にして「手軽に前歯をちょこっと下げたい」とご来院される方が増えています。 しかし、そこに潜むのが「大きなオーバージェット問題」です。
今回は、当院が経験した実際の症例を交えながら、メディアの華やかな広告の裏にある「出っ歯治療のリアル」と、なぜ当院がシビアな症例においてワイヤー矯正を強く勧めるのか、その真意をお話しします。

1. 「ミリ単位の数字」に隠された骨格の罠

前歯をひっこめたい!は骨格との向き合いが必要

オーバージェットとは、上の前歯と下の前歯の「前後の段差」のことです。 一般的には「出っ歯」という主訴でひとくくりにされますが、ガタガタ(叢生)がないケースほど、患者さまはこうおっしゃいます。 「私の歯、ガタガタしてないし歯並びは悪くないんです。ただ前歯を少し後ろに下げてくれればいいだけだから、お金も期間もそんなにかからないですよね?」
確かに、口腔内のオーバージェットは「数ミリ」の世界です。顔全体で見ても小さな数字に見えるかもしれません。しかし、私たち術者から見ると、そこには全く異なる景色が見えています。
「骨格性クラスⅡ(上顎前突・下顎後退)」の併発です。
単に歯が前に傾いているだけでなく、土台である骨格レベルで上あごが前に出ている、あるいは下あごが後ろに下がっている状態です。この骨格的なズレを伴うオーバージェットを適正化することは、決して「ちょこっと下げる」だけでは不可能です。緻密な計算と、大きな歯の移動を伴う難易度の高い治療になります。 ここに、患者さまと歯科医師の間の巨大な認知ギャップが存在しているのです。

2. マウスピース矯正の限界と、当院のリアルな基準

明確な基準がなければ、スタートから矯正治療は躓きます

現在、街には「マウスピースで出っ歯も治る!」と言い切る広告や歯科医院が乱立しています。 しかし、矯正歯科学会などの公式アナウンスは「歯の移動量が大きい場合、マウスピース矯正はそぐわない」という、極めて玉虫色(曖昧)な表現に留まっており、実質的な判断は現場のドクターに委ねられているのが現状です。

実は当院でも過去に、「患者さまが強く望むから」と、大きなオーバージェット(骨格性クラスⅡ)の症例に対してマウスピース矯正を試みたことがあります。しかしその結果、「やはり、マウスピース単独では上手くいかない」という苦い治験を経験しました。 その経験から、当院ではオーバージェット(基準値4mm以内)に対して、以下のような極めて現実的な適応基準を設けています。

「大きなオーバージェットの修正にマウスピースは不向き」という当院の主張は、時に「高いワイヤー矯正に誘導している」「あそこは時代遅れの藪医者だ」と誤解されることもあります。しかし、治らない方法を選択させて患者さまの時間とお金を無駄にさせることこそ、医療不信に繋がると私は考えています。

3. 【症例供覧】オーバージェット 13.7mm ⇒ 5.3mmへの軌跡

百聞は一見に如かず。重度のオーバージェットがワイヤー矯正によってどのように変化したか、実際の術前・術後の変化を動画にまとめました。出っ歯の治療とはどのようなものか、ぜひ追体験してみてください。

症例プロファイル
治療開始年齢: 13歳
治療期間: 2023年6月〜2024年9月(約1年3ヶ月 / 15ヶ月)
矯正治療費: ¥1,012,000(税込)
総来院回数: 27回
(初診、診断説明、毎月の調整、メインテナンスを含みます。15ヶ月の期間で27回ですので、平均して月に1〜2回程度のご来院ペースとなります。 )

【上記費用に含まれないもの(都度実費)】 
初診料:¥11,000 
矯正治療料(来院ごと):¥5,500 
メインテナンス費用(必要な時):¥9,900 
術後のエアーフロートリートメント:¥33,000(ワイヤーを外した後のケアとして全員に推奨) 
セットアップ分析料:¥77,000(必要な方のみ) 
顎間ゴム:¥2,200(必要個数分)

4. よくある質問(FAQ)

ご質問はお気軽にお問い合わせください!

10代のうちに矯正治療は本当にすべき?

中学生/女性

【回答】「出っ歯(オーバージェット)」に関して言えば、10代の早いうちの治療は骨の代謝も良く、身体的負担が圧倒的に少ないため強くお勧めします。 それ以外の歯並びはケースバイケースです。一般論として、小児矯正期(6〜12歳)を過ぎた場合は「成人矯正」の扱いとなります。その場合、骨格の成長が落ち着く女性は16歳以降、男性は18歳以降に開始するのが望ましいとされています。

痛みはどうですか?

20代会社員/男性

【回答】痛みの感じ方には個人差がありますが、当院において「痛みのせいで治療が継続できなかった」という例は一件もありません。数日で痛みは落ち着く方が大半です。

ワイヤー矯正は見た目が気になります…

30代公務員/女性

【回答】実際の治療中の写真がこちら(⇓)です。 現代のワイヤー矯正は、昔に比べて装置も小さく、馴染みやすい素材が使われています。「思っていたよりも目立たない」と言われる患者さまも多いです。

5. 費用を抑えたいからマウスピース矯正じゃダメ?(リスクと料金の仕組み)

医療費控除もあります!

「出っ歯を安く治したいからマウスピースで」というお気持ちはよく分かります。しかし、出っ歯治療でマウスピースを選ぶと、結果的にアライナー(マウスピース)の枚数が非常に多くなり、費用も期間も膨らむ傾向にあります。 特に骨格的な要因(クラスⅡ)を抱えているケースでは、マウスピース単独で治療を積極的に支持する理由は、専門医の視点からは皆無に等しいと言わざるを得ません。

※例外的にマウスピースを部分適応とするケース 金属アレルギーなどの器質的要素がある方、スポーツ等で口元を負傷するリスクが極めて高い活動をしている方、出張・転勤が頻繁で頻繁に歯科医院に通えない方など。これら以外の理由で、主訴が「出っ歯を治したい!」であれば、ワイヤー矯正を選択する方が圧倒的に無難です。

さらに、「料金体系の仕組み」からもワイヤー矯正には大きなメリットがあります。 
▶ワイヤー矯正(当院の場合):治療進捗に合わせた都度請求 
総額(¥1,012,000)を一括で支払うのではなく、治療の進捗や仕上がりにご納得いただきながら、ステップごとに費用が発生する仕組みです。さらに、大きな費用部分だけをデンタルローンで分割にすることも可能です。もちろん医療費控除の対象となるため、実質的な負担額はさらに下がります。 


▶マウスピース矯正:原則、初期一括払い 
最初にすべての治療費を支払う仕組みが一般的です。そのため、途中で「やっぱり動きが違うな」「思ったように下がらないな」と不満や違和感を抱いても、途中で治療をやめたり返金を受けたりすることが非常に困難です。 「より安心で、より低リスク」な治療を考えたとき、料金システムの面から見てもワイヤー矯正に軍配が上がります。

6. 私たちが本当に伝えたいこと

矯正治療は「どこでやっても同じ」ではありません

◎時折、「他院の方が安いので、そっちで契約します」とお帰りになる患者さまがいらっしゃいます。
当院は、20年以上の実績に裏付けられた膨大な過去症例があり、LINEでのきめ細かなチャットサポートも行っています。院長である私は、矯正分野において英国のPostGraduate Diplomaを取得し、インプラント分野ではドイツのMaster of Scienceを取得しています。客観的に見ても、ここまで専門的な診査・診断体制を整えている歯科医院は、地域でも多くはありません。

◎他院で話を聞いてこられた患者さまに、「セファロ(頭部エックス線規格写真)による分析は?」「セットアップ(事前のシミュレーション模型)は?」と尋ねると、多くの方がポカンとされます。 きちんとした精密分析を行わず、口腔内スキャナー(iTeroなど)に組み込まれた簡易的なシミュレーションだけで「これが診断です」と提示されているケースが後を絶たないからです。
「安く、手軽に、相見積もりを取りたい」という方にとっては、セファロやセットアップ、アンテリアレイシオ(上下の歯の横幅の比率)、ボルトン分析といった専門用語はどうでもいいことかもしれません。 しかし、本当の悲劇は、治療が始まってから起こります。 治療がある程度進んだ段階で、 「上の前歯がやたら大きく見える気がする」 「真ん中(正中)がズレている気がする」 という不満が爆発するのです。

◎その時になって初めて、私たちは「アンテリアレイシオの基準に照らすと、上の歯と下の歯の調和が取れないんですよ」「セットアップを組んだ時点で、この歯は予定通りに動かない可能性が指摘されていたんですよ」という話をせざるを得なくなります。 本来、これらは「治療を開始する前に、リスクとして聞いてから決めるべきこと」なのです。
患者さまが「お金が高い」「期間が長い」「手軽に始めたい」という目先のハードルだけで悩んでしまい、その先にある最も重要な「診査・診断」にまで目を向けられないことが、歯科医師として本当に悔しくてなりません。

◎後悔しない矯正治療のために。私たちはこれからも、誤魔化しのない、誠実な事実を発信し続けます。あなたのその一歩が、一生の健康な歯並びにつながる選択であることを願っています。

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