医療法人翔陽会

妊娠中の歯列矯正治療は安全ですか?

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妊娠中の歯列矯正治療は安全ですか?

妊娠中の歯列矯正治療は安全ですか?

2024/11/15

妊娠は人生で特別な時期であり、矯正治療を続けるか、または始めることが安全かどうか疑問に思うかもしれません。幸いなことに、妊娠は矯正治療の影響で重篤な危険にさらされることはありません。あなたとあなたの赤ちゃんに最善のケアを提供しながら、安全に矯正治療を進めることは難しくありません。ただし、矯正治療計画を調整する必要があります。場合によっては、通院が困難になったり特定の装置を使用できなくなる場合があります。妊娠による矯正治療への最大のリスクは治療期間の延伸です。

周産期の矯正治療制限

  • 周産期(妊娠中)はレントゲン撮影を避ける
  • 妊娠前期・後期は抜歯やTAD(※)など侵襲性高い処置を避ける
  • 悪阻(つわり)がひどい場合には装置を撤去する

一般的な安全配慮は上記のとおりです。妊娠中の患者さんにとって矯正装置そのものは一般的に安全です。妊娠前に直近のレントゲン検査を受けてあれば、矯正治療を開始することに問題はありません。使用できる矯正装置および術式に一部制限がありますが、症例によっては周産期であっても矯正治療を開始または継続することができます。

※TAD

歯を引っ張るために固定源として顎骨に埋め込まれるネジ。矯正治療の中で一時的に用いられることが多いので役目を終えたら撤去される。ネジの顎骨への埋入と撤去は外科的な処置です。

ホルモンの変化と口腔の健康

妊娠するとホルモンの変動が起こり、歯茎に影響を及ぼし、腫れや痛み(「妊娠性歯肉炎」と呼ばれる症状)を引き起こすことがあります。これらの変化は、口腔の健康や矯正治療の進行に影響する可能性があります。そのため、定期的に歯科検診を受け、口腔内の変化があれば矯正歯科医に伝えることが重要です。歯茎の敏感さを考慮して治療を調整する必要がある場合もありますが、そうすることで、妊娠期間中ずっと快適に過ごせるようになります。

妊娠中に矯正治療を開始または継続する方法

すでに歯列矯正治療を受けていて、妊娠していることがわかったとしても、心配する必要はありません。多くの場合で矯正治療は安全に継続できます。レントゲン撮影や外科的な処置を赤ちゃんが生まれるまで延期するなど、特定の処置のタイミングを調整するだけです。 妊娠中に治療を開始することを検討している場合、歯と顎の健康状態を確認するために、最近のエックス線写真・レントゲン写真を必要とします。もし記録を確認できたならば、矯正治療計画の立案と必要な矯正装置の選定・装着を進めることができます。

計画の調整で快適な矯正治療を

上記に記したとおり、妊娠中の矯正治療は制限がありますが多くの場合で問題なく矯正治療を進めることができます。ただし、最大のリスクは計画の調整による矯正治療期間の延伸(長期化)です。例えば、妊娠悪阻は誰しもが経験することですがその程度は個人差が大きく一概に「大丈夫です」と断定することは避けねばなりません。ただし、矯正治療期間の延伸は妊娠という特別なイベントがなくとも起こりうることであり、そのリスクについては患者さん個人で最終的な判断をいただくところであります。当院では周産期を経験しながら矯正治療を進められた症例があります。ご不安やご不明点があれば当院スタッフまでご相談ください。

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