医療法人翔陽会

 金属アレルギー(2019年文献から)

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 金属アレルギー(2019年文献から)

 金属アレルギー(2019年文献から)

2024/05/18

金属アレルギーを疑う粘膜異常

歯周病によらない粘膜異常を主訴に来院された患者さんです。口腔内には多数の歯科用金属を用いた修復・補綴治療が行われています。

症状の改善を認めました

歯科用金属をすべて取り除いたところ症状の改善を認めました。その後、10年間にわたり金属アレルギーを疑う症状を認めませんでした。

歯科用金属には様々な種類があります

一般的には、保険診療において歯科用金属(ニッケル、パラジウム、亜鉛)は欠かすことのできない材料です。当院における金属アレルギー疑いの患者さんに対して口腔内の金属を除去したことで症状が改善されたケースがあります。なお、上記患者さんについてはインプラント(チタン)による症状はありませんでした。

2019年論文を照覧します

J Prosthodont Res . 2019 Jul;63(3):309-312.  doi: 10.1016/j.jpor.2019.01.003. Epub 2019 Feb 7. 
Current status of dental metal allergy in Japan 
Masae Kitagawa 1, Satoshi Murakami 2, Yoshihiko Akashi 2, Hiroko Oka 3, Tomoaki Shintani 4, Ikuko Ogawa 4, Takashi Inoue 2, Hidemi Kurihara 5 

アレルギーは、突然発症する可能性があります。その原因は様々あります。必ずしも歯科用金属のみが原因とは言い切れません。ただし、歯科領域で最も多いのは歯科用金属アレルギーです。ここで2006年~2016年にかけて歯科治療予定患者1225人に対して歯科金属アレルギーの分析(パッチテスト)を実施した研究についてみてみます。


結果:歯科治療予定者のうち、44%について金属元素に対する陽性反応がありました

ニッケル 22.5%

パラジウム 14.8%

亜鉛 11.5%

チタン 数名


この論文によれば、金属元素陽性者の2/3以上がすでに歯科用合金による被せものや詰め物の治療を経験していました。そのうち、半数は歯科用金属を除去したことで金属アレルギーの症状が改善しました。

この結論は、当院における金属アレルギー治療の臨床的な実感と相違ありません。

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