医療法人翔陽会

インプラントに矯正治療は必須なのか? 矯正治療を経ないで綺麗な口元を手に入れることはできないのか?

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インプラントに矯正治療は必須なのか?
矯正治療を経ないで綺麗な口元を手に入れることはできないのか?

インプラントに矯正治療は必須なのか? 矯正治療を経ないで綺麗な口元を手に入れることはできないのか?

2024/07/10

犬歯誘導は「神話」ではない

犬歯は奥歯を守り、奥歯は犬歯を守る

前歯にひときわ大きくて目立つ歯があります。それは犬歯です。八重歯・糸切り歯とも俗に呼ばれます。そして、上の犬歯と下の犬歯がかみ合っている状態を犬歯誘導といいます。 犬歯誘導という言葉は専門用語であり、あまり聞きなれない言葉です。犬歯誘導は相互保護咬合(mutually protected occlusion)ともいいます。犬歯は奥歯を守り、奥歯は犬歯を守る役割を担う口の中のCornerstone(礎)です。

インプラントに矯正治療は必要なのか?

「欠損」の事実に意味はない。なぜ、欠損に至ったのかを考える。

インプラント治療を検討する際、多くは歯がなくて入れ歯を回避したいがために選択します。その考えは正しいです。しかし、実際にインプラント治療を行うときは様々なことを検討しなければなりません。数多くある検討事項のうち、犬歯の存在はその1つです。上の犬歯と下の犬歯がかみ合っていないとき、歯科医師は矯正治療を考えます。なぜならば、犬歯誘導が十分に確立されていないかみ合わせであればインプラント治療の予後は悪くなります※。

中略”it should be noted that the loss of osseointegration observed in those studies could have been attributed to the use of short and narrow implants, impractically high-occlusion, or excessive lateral overload”中略

Judy Chia-Chun Yuan, Cortino Sukotjo,

Occlusion for implant-supported fixed dental prostheses in partially edentulous patients: a literature review and current concepts

J Periodontal Implant Sci. 2013 Apr; 43(2): 51–57. Published online 2013 Apr 30. doi: 10.5051/jpis.2013.43.2.51

矯正治療を経ないで綺麗な口元を手に入れることはできないのか?

矯正治療には年単位の時間と数十回におよぶ通院が求められます。口元を綺麗にしたいと願ったとき、より早く目的を達するように被せもの(補綴)を考えます。これは補綴矯正と呼び、場合によっては非常に適した治療方法です。しかしながら、補綴矯正には限界もあります。例えば、犬歯誘導が得られていない場合です。上の犬歯と下の犬歯が明らかに離れていて、どのように顎を動かしても犬歯同士が触れないようなときです。

インプラント単独でも、補綴単独でも目的は叶えられない

インプラント治療にも、審美修復治療にも矯正治療は必須ではありません。ただし、矯正治療を行うことを検討したほうがよい場合というのも必ず存在します。判断材料のひとつが犬歯誘導です。上の犬歯と下の犬歯がどうやっても噛めない状態はご自身でも簡単に確認できます。犬歯誘導がないとき、矯正治療は避けられないものと思ってよろしいでしょう。

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