マウスピース矯正は危ういのか?
2022/05/17
「未承認医薬品等であることの記載」
- 当院で使用しているマウスピース型矯正装置(クリアコレクト)は、薬機法における医療機器の承認を得ておりません。従って、医薬品副作用被害救済制度等の救済の対象になりません。
「入手経路についての記載」
- 当院で使用しているマウスピース型矯正装置(クリアコレクト)は、スイス・バーゼルに本拠を置くストローマン社の製品です。ストローマン・グループである、ストローマン・ジャパン株式会社より入手を行なっています。
個人輸入において注意すべき医薬品等について(以下リンク参照ください) https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/health_damage/overseas_report/index.html
「国内の承認医薬品等の有無についての記載」
- 日本国内でもマウスピース型矯正装置を作製しているメーカーはあります。当院で用いているマウスピース型矯正装置(クリアコレクト)以外にも、日本で承認を得ている矯正装置を使った治療法も存在します。「諸外国における安全性等に係る情報の記載」
- マウスピース矯正型矯正装置(クリアコレクト)は2006年のリリース以来、世界70か国、延べ600万人を超える症例数を有する矯正治療法です。矯正治療に伴うリスク以外で重大な副作用の報告はありません。しかしながら、日本国内において公的機関による安全性は認められておりません。
マウスピース矯正は、人気の矯正治療
インターネット上でも情報が溢れています
マウスピース矯正は、人気の矯正治療となってきています。インターネット上でも情報が溢れています。 当院では2009年よりマウスピース矯正(インビザライン)を開始し、2021年にはマウスピース矯正(クリアコレクト)も新たに採用しています。マウスピース矯正は非常に優秀な治療装置ですが、あくまでも矯正装置の1種類に過ぎません。
日本矯正歯科学会の指針によると、
1.抜歯をともなう症例
2.乳歯列や混合歯列
3.骨格性の不正 等には不向きだとされています。
マウスピース矯正を受けたけれど治療期間が長すぎたり、期待通りの効果が出ない事例も聞くことが多くなっています。
マウスピース矯正を成功に導く6つのポイント
治療前・治療中・治療後のポイント
マウスピース矯正には十分検証されていない不透明な部分があります。そして、歯科医師の間でもマウスピース矯正に疑問を持っている方はいます。
マウスピース矯正を成功に導く6つのポイント
(治療前)
1. 歯科医師が、マウスピース矯正の知識や経験を有しているか確認すること
2. マウスピース矯正の適応症かどうか判断すること
(治療中)
3. マウスピースの順番に、推奨された装着時間を守って毎日装着すること
4. 歯科医院での定期検査を受診すること
(治療後)
5. 保定装置を推奨された装着時間を守って毎日装着すること
6. 歯科医院でのメインテナンスを受診すること