知覚過敏について
2025/07/30
象牙質知覚過敏症は、歯が冷たいものや甘いもので「しみる」症状のことです。この症状が起こる理由は、大きく分けて3つあります。
1.歯の表面が傷つくこと
歯の一番外側にあるエナメル質が削れたり、歯ぐきが下がったりすると、その下にある「象牙質」がむき出しになります。象牙質には「象牙細管」という細い管がたくさんあり、これがむき出しになると、管の中の液体が動いて歯の神経を刺激し、痛みを感じます。
2.歯の神経が敏感になること
歯の中にある神経(歯髄)が過敏になると、普段は痛くないような刺激でも痛みを感じたり、何もしなくても痛くなったりすることがあります。神経が増えたり、炎症が起きたりすることも原因になります。
3.脳が痛みを記憶してしまうこと
長く歯の痛みが続くと、その痛みを感じ取る脳の仕組みも敏感になり、刺激がなくても痛みを感じやすくなったり、痛みを覚えてしまったりすることがあります。
最新のメカニズム
昔から言われている「象牙細管の液体の動きで痛む」という説に加えて、最近では、象牙質の細胞そのものに刺激を感じるセンサー(TRPチャネル)があることがわかってきました。
つまり、液体の動きだけでなく、温度などの刺激も直接痛みにつながる可能性があるということです。 また、菌のせいや外部の刺激だけでなく、歯の神経が興奮することで炎症が起き、それがさらに痛みを悪化させる「神経原性炎症」という現象も注目されています。
治療の基本的な考え方
治療は、主に次の2つの方法で行われます。
□むき出しになった象牙細管をふさいで、刺激が神経に伝わらないようにする。
□過敏になった歯の神経を落ち着かせる。
もし脳が痛みを強く記憶している場合は、長期的に痛みが感じられないようにすることが大切です。
歯のすり減りとの関係
歯ぎしりや酸っぱいものの摂りすぎなどで歯がすり減る「Tooth Wear」という状態が増えており、これがしみる症状の大きな原因になっています。特に、炭酸飲料や柑橘系の果物、胃酸の逆流などが関係しています。



