矯正治療期間に影響を与える因子
2024/08/28
治療期間に影響を与える因子は、以下の3つがあります
1.矯正診断、2.治療への遵守、3.不正咬合の重症度
1.矯正診断
歯列矯正診断は、すべての患者さんで最初に実施されるステップです。患者さんの口・歯・顎を総合的に検査します。治療計画によっては矯正診断を複数回実施することもあります。矯正治療がある程度進んでからさらに追加で資料を採得し、矯正診断を追加で行うことがあります。
矯正診断を複数実施するかどうかは年齢・不正咬合の重症度・使用する装置・治療への遵守度で決まります。
2.治療への遵守
患者さんは矯正治療計画と歯科医師に従う必要があります。病気・生活・通院環境など口の中を見ただけではわからない変化があった場合、患者さんは歯科医師にすぐに知らせてください。
合意された治療計画と歯科医師の指示に服することで、矯正治療の着実な進行が期待できます。
3.不正咬合の重症度
最長2年以上の治療期間が求められるケースです。交叉咬合、過蓋咬合、半歯分を超える歯の重なりや隙間、適切でないオーバージェットがあるなどが一般的に該当します。
使用する矯正装置の種類も全体的な治療期間に影響を与えます。矯正装置に制限があるときも治療期間は長引きます。
歯列矯正の重症度とは
矯正治療の期間が長くなる問題は、患者さんの重症度によって異なります。軽度であれば短く、重度であれば長期化します。
軽度:治療期間は6カ月~1年程度で終了するケースを指します。半歯分を超えない歯の重なりや隙間、適切なオーバーバイトがあればそれほど矯正治療は長期化しません。
重度:最長2年以上の治療期間が求められるケースです。交叉咬合、過蓋咬合、半歯分を超える歯の重なりや隙間、適切でないオーバージェットがあるなどが一般的に該当します。 使用する矯正装置の種類も全体的な治療期間に影響を与えます。矯正装置に制限があるときも治療期間は長引きます。
当院で用いる主な矯正装置は4つです
指示の遵守
歯科医師の指示に従うことが、治療期間の短縮に寄与しています。例えば、食事の制限・適切なタイミングで調整を行うこと・口腔衛生管理が大切です。
矯正治療は長くなるだけでなく、様々な制限が生活に入り込んできます。患者さんによっては苦痛を伴う治療です。そのため、機能の改善や良好な口腔衛生環境の向上という利点と比較検討してお考え下さい。