マウスピース矯正は単なる一装置 だから、当院ではマウスピース矯正費用はいただきません
2024/06/10
個人の特徴を完全に消しさることはできない
当院ではそういった矯正治療後の悩みを矯正治療の後の痕跡や治療困難と言い表します。歯列は身元特定の3大要素の1つ※1でもあり、個人の特徴を完全に消し去ることは容易ではありません。
当院では動的矯正治療の終了時に「再診査」を行い、こういった矯正治療後のお悩みにも対応しています。具体的には以下の流れでご説明いたします。患者さまの口腔内の状況に応じて最適な対応策をご提案いたします。
当院でよくみられる矯正治療後の痕跡や治療困難
確かに歯は動いたけれど
「前歯が前に出ている気がする」
「歯が大きくみえるし、凹凸が気になる」
「歯の形が左右揃っていない」
「正中がど真ん中にならない」
矯正治療では歯列弓の拡大や抜歯などで可能な限り理想的な歯列に歯を誘導します。しかしながら、上記の訴えがブラケット矯正後に残ることがあります。その多くは、歯は初診時よりも動いており、明らかな臨床的異常値が検出されません。これらは頭蓋、顎骨、歯根の軸、歯冠の形態(大きさ)※3による制約を受けることで発生する訴えであることがほとんどです。
その場合、当院では保定治療説明時にデジタル診査を行います。再度、診査・診断を行い追加の治療※4についてもご提案・ご説明いたします。
注意事項・補足事項
必ずご確認ください
※1 東日本大震災で亡くなった方の身元確認は、服装・所持品によるものが88.6%、次いで歯型が7.9%、DNA型が1.1%、指紋は2.4%でした。歯型による個人の特定はDNA鑑定の7倍におよびます。
※2 ブラケット矯正治療後に追加で実施されるクリアコレクトマウスピース矯正は10Step以内です。それ以上のマウスピース数が要される場合には、実施しません。
※3 保定終了後にう蝕治療を含む審美修復(補綴)治療が必要になる場合もあります。
※4 追加の治療とは原則、保定終了時に行う形態修正をともなう審美修復を含む補綴治療・インプラント治療等が該当します。