ディープバイトは将来どうなるのか
2024/03/20
顎関節 (TMJ) の問題
顎関節と筋肉が不自然な位置に置かれます。顎を閉じるためにはより激しく働かなければならないため、筋肉が痛くなり、関節自体にストレスがかかり、軟骨や骨に損傷を引き起こす可能性があります。
歯の喪失
顎は特定の咬合パターンに固定され、自由に動く余地がほとんどありません。同じ場所に継続的に圧力がかかると、歯がきしみ、すり減っていきます。最終的には歯を失う可能性があります。
傷や潰瘍
ディープバイトの程度が重度であれば下の前歯は上顎の粘膜にあたってきます。粘膜の傷や潰瘍を引き起こし、食事が不快になったり、感染症を引き起こす可能性があります。
被せものや入れ歯、インプラントの破損
ディープバイトの奥歯はそうでない場合に比べ負担が大きいために使用している被せもの、入れ歯、インプラントの寿命が短くなったり、上手く機能しなかったりします。
矯正治療を困難にする
上の前歯が下の前歯を大きく隠す場合、矯正器具が取り付けづらい状況です。また、取り付けられた矯正器具が破損したり、脱離したりするリスクが高くなります。
ディープバイトの治療方法
ある調査によるとディープバイトは、アメリカ人の15~20%にみられるとされています。そのうち、矯正治療を必要とするディープバイトの患者は4人に1人だとされています。
ディープバイトの治療方法で、最も一般的なものは矯正治療です。ただし、ディープバイトに対する矯正治療は、それ以外の矯正治療よりも長期化します。場合によっては、歯を抜いてインプラントを選択することもあります。 すでに歯が摩耗しているとき、被せものを行います。骨格性の要因が強い場合、手術を薦めます。
通常、歯科医は、歯の抜歯、ブリッジ、クラウン、入れ歯、インプラントまたはその他の歯科治療を行う際には患者さんにディープバイトについても説明します。 ディープバイトの治療には時間がかかります。早期に治療することで、より深刻な口腔の健康被害を回避することが可能です。見た目の問題だけなく、ディープバイトのもたらす健康被害についても認識しディープバイトに対する治療を検討しましょう。