留学エージェンシーのメリット・デメリット
2021/09/12
ヨーロッパ各国の歯科大学院への出願
イギリスを中心にEU歯科大学院出願
語学留学としてロンドンで海外生活をしながら、イギリスを中心にヨーロッパの歯科大学院への出願を模索していました。最終的に4大学・5プログラム(歯科インプラント学、歯周病学、一般歯学)に出願しました。
ここではコネクションも無ければなんの前情報もなく、大学のHPを見ながらの出願先探し。 もちろん、過去にこれらコースを修了した日本人も誰もいないという完全に未知の世界でした。0からのスタートです。はっきり言って、出願時は無謀だと思っていました。日本の歯科界を見てきて、留学=強力なコネが必須くらいの偏見を持っていたからです。 ですが、結論から言うと、入学審査に関わる先生は純粋に私の大学時代のGPA(成績)や、履歴書、出願時に提出したエッセイなどで客観的に見て評価をしてくれ、そして最終的には面接に呼んでくれました。
特にエッセイは非常に重要です。そこで、エッセイを作成するにあたり私自身が利用した留学エージェンシーについてメリットとデメリットを考えたいと思います。
留学エージェンシーのメリット
多くの出願者が留学エージェンシーを通してイギリスの大学に出願しています
一般的に海外の大学院を出願するにあたって、提出書類のサポートと出願を代行してくれる留学エージェンシーが複数あるのはご存知かと思います。そして、イギリスの場合では多くの出願者がこの留学エージェンシーを通して出願しています。
メリットは、英語で作る書類をある程度満足できるクオリティーに仕上げられるということ。パーソナルステイトメント(PS)や履歴書(CV)を、慣れない英語で仕上げるというのはなかなかハードルが高いので、これは助かります。また、現在はほとんどの大学がオンライン形式での出願手続きを採用していますので、この出願の手間を省くことができるとともに、思わぬ間違いを防ぐことができます。
出願の手間とは、海外の大学院が出願書類の進捗状況を逐一連絡してくることは稀で、知らない間に内容不備で書類がハネられることがあります。留学エージェンシーではそういうことがないように、大学と定期的に連絡をとってくれ、出願書類が選考過程に無事のるように手助けしてくれます。
留学エージェンシーのデメリット
エージェンシーによっては、費用がかかり必ずしも書類が完璧とは限らない
デメリットはもちろん、留学エージェンシーによっては費用がかかるということ。そして、必ずしも添削してもらった書類が完璧とは限らないということです。意外にあるのが、添削してもらった英文が、歯学のような専門的な分野ですとエージェンシーがその分野をよく理解できず、自分の意図が曖昧になってしまうことがあります。場合によっては、個性の弱い似たり寄ったりの文章になってしまう可能性があります。
もし身の回りに自分の英文法チェックや履歴書の書き方等をチェックしてくれるネイティブ、もしくはそれに準じた人がいる場合には、あえて留学エージェンシーを使う必要はないと思います。 また、自力での出願の場合は出願要項に従って、オンライン出願用紙を埋めていく必要がありますが、出願要項の英文を読み込むことや大学窓口へ自ら出願状況を確認出来ないようでは、海外の大学院を考える段階ではない、というのが正直なところです。
ただ、各留学エージェンシーが日本国内で留学希望者向けイベントを行う事がしばしばあり、そういう無料イベントに参加して損はないでしょう。また、そのようなイベントで志望大学のインターナショナルオフィスマネージャーのような、大学から派遣されている人の連絡先を聞いておくのも役に立ちます。何かあった際にはその方に直接メールをすればかなり親切に対応してくれます。